令和4年12月、日本海側を中心に大雪に見舞われました。特に新潟県内では豪雪により車がおよそ22㎞に渡り立ち往生し、丸二日経っても立ち往生は解消されないでいます。巻き込まれた方の心身の疲労は察するに余りあります。無事なことを祈るばかりです。
報道によると、食べ物や飲み物は少しずつ差し入れがあるようですが、一方で困るのがトイレのようです。確かに、これは切実な訴えですね。
トイレに行きたくなってしまうので、差し入れを頂いても食べるのをためらってしまうなんてコメントがありました。なるほど、食べることよりも食べた後の排泄を考えてしまうと、のどを通らなくなる人もいらっしゃるんですね。でも、どうやってトイレを済ませているのか、ほとんどの方は簡易トイレとか用意していないでしょうから、想像すると恐ろしいです。
それから、聞いていてなるほどと思ったコメントが、睡魔との戦いがつらいというコメントです。クルマは動かないし、寝るしかないのかと思いきや、いつ動き出すかわからないので眠れないというのです。その方は30時間以上寝ていないと言っていました。そういうものなんだなと興味深かったです。身動き取れずに、眠ることできないって、絶対にこんなのに巻き込まれたくないです。普段の道路渋滞でも疲労が溜まるのに、こんな立ち往生に巻き込まれたら、耐えがたい疲労ですね。
更に怖いのが、一酸化炭素中毒です。今回も何人か車両の中で、一酸化炭素中毒によりお亡くなりになられた方がいました。一人の方は自宅が停電しており、車内で暖を取って休んでいたところ一酸化炭素中毒にかかってしまったようです。JAFの実験データによると、クルマのマフラーが雪で埋まると約1分後から排気ガスは車両の下側から外気とともに車内に入り込みはじめ、40分後には車内の酸素濃度は致死レベルに達してしまったそうです。
一酸化炭素中毒を防ぐためには、①エンジンを切る ②マフラーが雪に埋もれていないか確認し、埋まっているようなら搔き出す ③定期的な車内換気を行うことが対策として挙げられていました。非常に単純なことですが、まさか自分の身に起こると想定されていないのかもしれません。頭の片隅に入れておいて損はないと思います。